「なんで茶々木さんがここに?」
「やはり大地兄さんも来てましたか」


「えっ?」


フウタ君の声が聞こえて驚きの声をあげた。


もしかして知らなかったのはあたしだけ?
マジかー。


一人ため息をついていると茶々木さんが近づいてきていた。



「教えてなくてすみません。フウカさんはなんとなくでわかっていただけですよ。
僕は貴女方がくる一週間前からこの学校の教師として調査をしてたのです。
だから何か危ないことがあれば僕を呼んで下さいね」


茶々木さんはそこまで言うとにっこりと微笑んだ。


あれ? 茶々木さんってもっと怖い印象があったような?


「でも、ちゃんと授業に参加して下さいね?
もうチャイムは鳴ってますから」


「はっ! はいぃぃ」


やっぱり茶々木さんは怖い人だ。さっきニヤリって笑った! ちゃんと受けないと殺すみたいな感じで笑った!


あたしはフウカちゃんの右手を引っ張って今さっき聞いたクラスへと向かった。





『今度の人は何日持つのかな?』


そんなクスクス笑いながら言う声なんて全く聞こえなかった。