カタ カタ カタ
「いってぇ〜ッ」
一瞬何が起きたか
理解できなかった
目の前には横に倒れてタイヤがカタカタカタと音をたてて回っている。
そして
腕の中には…
「ーッ…le pire(最悪)」
外人金髪美少年が一人。
「あんたか大丈夫?」
曲がり角を曲がるとき
ちょうどこの美少年とぶつかりそうになったが自分の全運動神経を使い
どうにか激突はまぬがれたものの
「どう…にか」
「怪我とかは?!」
「ない…多分」
「はぁ。なら良かった……って、あんた…」
なんか見覚えあるような?
「…ん?」
金髪に青い瞳。
綺麗すぎる整った顔
服から伸びる白く
長細い腕…。
「………………あ」
思い出した