気付いたら病院にいて、いまの状況。



「…はぁ。」



でも…初めてがあんな人だなんて嫌だったな。


どうせなら…お兄ちゃんが良かった。



なんて…口が裂けても言えないんだけど、ね。



「…どっか痛むか?」


「大丈夫…」



強いて言えば…心が痛いや。



「…なんかあったら言えよ?」

「うん…ありがとー。」



優しくしてくれるお兄ちゃん。


ごめんね、心配かけて。
ごめんなさい。



「さっきも言ったけど…危ないこと…」


「分かってる。」



無理なことだって…あたしも知ってるよ。

総長だもん、けど…あたしのせいで危ない目に合われるのはやだ…