~千夏side~


普通に家に帰ろうとしていたあたし。


前方から黒いワゴンが近付いてくるのは分かっていた。

けど、そんな気にも止めなかった。



…それがだめだったんだ。


ワゴンが真横で止まり、中から厳つい顔をした人3人くらいが出て来た。



いきなりのことで、動けないあたしをワゴンに無理やり乗せた。



そこからは悪夢の連続。



事が終わって、最後に

「兄貴に青銅金司って言ってみ?通じると思うぜ。」



という言葉を残して、ワゴン車は消えた。



そこであたしの意識は無くなった。