「ん…と、サンドイッチ。」


「じゃあ、お母さん買いに行ってくるわね。」



母さんが病室を出て、千夏と個室で2人きりになる。



「…千夏、ごめんな?」


「なん、で…お兄ちゃんが謝るの?」


「なんとなく…だな。どっかいてーとこねぇか?」


「ん…大丈夫。」



怖い思いしたよな。


「…あのね…お兄ちゃん。あたし、言わなきゃいけないことある。」



俯きながら、そう言う千夏に耳を傾ける。



「相手の人、青銅金司(セイドウキンジ)って言うらしい…」



銅なのか金なのかハッキリしねー奴だな。