次の日からは本当に風のような日々だった。


朝、少し早く来て先生達の写真撮ったり
放課後は美穂が帰ったのを見て
アルバム制作。


家でも予定より進まなかった物を作ったり、
休日はできるだけ美穂と出かけた。


そんな毎日のなか
なんとかアルバムが完成して
先生にも見せに行った。


『ひかる、これ一日借りていいか??他の先生にも見せてやりたいんや。』

『いいですよ。こんなんですが…』


先生は
『よくここまで作ったな。ご苦労様。』
って言ってまた、
頭を撫でてどこかに消えてしまった。


先生ずるいよっ。
いつもすぐにどこか行っちゃって。
これじゃあ気持ち伝えられないじゃん。


先生…。
先生にとって私はただの生徒??
それとも少しでも特別な生徒になれたかな。


気持ちを伝えられないまま
どんどんと時間は過ぎてしまい
ついに、美穂の最後の日になった。