「…なんで宮前さんなの?
どこがいいの?」


「…全部。」


…えぇぇぇーーー!!!

逢沢、今あたしに気づいてないよね。



お世辞じゃ、なかったのかな。


「…てことで、別れるから。」


「…あたし、諦めないから!」


秋村さんは先に学校の方に行った。




「…お、おはよ。
逢沢…」


「おぅ!
…て、宮前今の話聞いて…っ////」


逢沢はそう言って、顔を真っ赤にした。


「ごめん、声かけようとしたら…
秋村さんが先に逢沢の方に行って…」


ワザとじゃないんだけど。

ごめんなさい。



「…マジかよ。
俺すっげえ恥ずいこといったぞっ////」


逢沢は顔を隠してしゃがみこんでる。


「ご、ごめんね。」


「許さねえ。」


「えぇ?!」



グイッ



と、しゃがみこんでる逢沢に、あたしは手を引っ張られた。