チュンチュン…
朝、小鳥たちのさえずりで、俺は目を覚ました。
そんな、爽やかな朝…
「ボケ息子ーーっ!!
いつまで寝てんだぁ!?」
では、ない。
俺は、母さんに布団をどけられて目を覚ました。
爽やかさの欠片もない。
つか、どこの世界に小鳥のさえずりで目覚ます奴とかいんだよ!?
「…あーダルーい。
熱ある~
てことで、学校休むわ。」
「すぐバレるような仮病使ってんじゃねえ。
こっちは起こしてやってんだ。
早く起きろ。」
…熱はねえけど、ダルいのは本当。
つか、俺朝弱いんだよ。
「学校行ったら好きな子に会えるじゃねえか。」
「…ぃ!?」
好きな子って…
俺が好きな奴いんの、バレてる?
「何驚いてんだ?
とっくにバレてるよ。
…つか親っていうのはそういう生き物だ。
子供の顔見りゃ大抵のことはわかる。」
おぉ~。
なんか微妙に深いい。

