帰り道…


「そういえば、逢沢ってこっち方面なんだ?」


「お、おぅ…」


ふーん。

そうだったっけ?


「なぁ…」


「何?」


「本当、ごめん。」


逢沢はもう一度謝ってきた。


「もういいよ、許す。」


逢沢の今日言ってきたこと、全部信じる。

信じることにした。


「大丈夫!
もう二度とあんなことしねえ。」


当たり前だし。


「話変わるけどさ…」


「おぅ。」


あたしは、ずっと聞きたかったことを口にする。


「あたしの、どこがいいわけ?」


これが、あたしのずっと聞きたかったこと。

だって思うじゃん?


ガサツでバカで、少しも女の子っぽくない…

そんなあたしの、どこがいいの?

って思うじゃん。