静まり返った視聴覚室で、あたしと連は二人きりでいる。




「…あのさ、憐。」


蓮は、あたしの背中と腕を壁に押しつけた。


蓮に押さえられてる腕が…

熱いよ。


…ってか、蓮の顔が近すぎて、ドキドキが止まらない。


「俺のこと、どう思ってるわけ?」


「ど、どうって…?」


どうって言われても…。


前もその質問された。

分かんないんだもん。

自分でも。


「俺は…憐が好きだ。」


蓮…。


知ってるよ。

蓮があたしのこと想ってくれてること。


届いてるよ、蓮の気持ち。


届いてる…


「あ、あたしは…」