「花火だ…」 綺麗… 「すっげえ! カッコいい!」 崎本は、隣で目を輝かせていた。 小ちゃい子みたい。 「ふふっ。」 自然と、笑けてきた。 「何笑ってんだよ、百優!?」 「別にぃ。 なんでもないよぉ~」 あたしは、花火を見ながらそう言った。 「今、俺のこと子供っぽいとか思っただろ?」 ムッとした表情の崎本。 可愛いな、本当。 「思ってない、思ってない。」 「いーや! その顔は思ってたな! 分かるぞ、念力で分かる!」 バカだぁ。 念力って… そういうとこが子供っぽいんだってば。