愛しの姫の攻略方法



「あのさ…本当俺、なんでそんな嫌われてんの?」


…なに、その質問。

本当に、あんな最低なことしたのに、忘れたっていうの?


「ふ…ふざけんな!」


ガタンッ


あたしは、座ってた椅子を勢いよく倒して、立ち上がった。



「あんたのせいで…
どんだけ傷ついたと思ってんの?」


自然と、涙が溢れ出す。

てか、あたし何いってんだろ?


「あたしは…
あんたのことが好きだったんだよ?
好きだった人に遊ばれてたんだよ?
あんたのカケのターゲットにされたんだよ?
初恋だったんだよ?
…逢沢のこと、本気で好きだったんだよ?」


ここまで言っても、思い出せないかな?


「…」


何黙り込んでるの?


「…なんで何も言わな「ごめん!」


逢沢は、そう言った。

逢沢はそう言って、あたしを抱きしめてきた。