「チェッ。
みーんな青春しやがってぇ。」


お祭りで、憐と逢沢、夏海と佐々木も抜けた後…

あたしと崎本は、ほぼ初対面なのに二人きりでいる。


つかあたし、崎本あんまり好きじゃないし。


「そんなこと言って、ノリノリで協力してたじゃん。」


崎本は、あたしにそう言った。


まぁね~。

だって早くくっついちゃえばいいのにって思ってたんだもん。


夏海や憐が嬉しいとあたしも嬉しいもん。

夏海と憐は、初めてできた親友だから。


「てことで!
自己紹介Time☆
いぇーいっ」


「い、イェ〜い?」


なんのノリだ、これ。


「俺は、崎本 隼人(サキモト ハヤト)
よろしくーッ!」


ニコッと笑って見せる崎本。

愛想いいなぁ。

こういう人は誰にでも好かれるんだろうな。

まぁあたしは苦手だけど。


「あ、あたしは、仲村 百優(ナカムラ モユ)」


あたしも崎本に向かって自己紹介した。


「百優かぁーっ!
可愛い名前だな。
ぴったりだ!」

うわぁ…

もう呼び捨てか。

女慣れしてるなぁ。