「ちょっ…えぇ!?
なんで!?
何泣いてんだよ!?」
光輝は困りながらも、あたしの涙を自分の服でふいてくれた。
「…嬉しくて…っ////」
「う、嬉し泣き!?」
コクン、とあたしは頷いた。
「あたしも…光輝が好きだからっ!!」
あたしが、そう言った瞬間…
あたしの唇に、温かい感触があった。
涙で視界がボヤけてるけど、目の前に、目を瞑った光輝がいることは分かる。
そう。
あたしと光輝の距離はゼロ。
地面を見ると、あたしと光輝の影は、一つになっていた。
きっと、心も一つになってる…
これが、あたしのファーストキス。
甘くて、少し涙の味がする…
切ない、ファーストキスでした。