「千歳…!」
光輝が、あたしの名前をよんだ。
目が…あった。
でも、光輝は、すぐに目をそらした。
やっぱり、避けられてる…。
「ち、千歳…あの、ゆ、浴衣似合ってる。」
…!!!
光輝は、あたしの方を見てない。
だけど…
「あ、ありがと、佐々木っ////」
嬉しい…。
涙が出そうになって、あたしはバレないように、下をむいた。
光輝…
やっぱりあたし…
光輝のこと、好き。
避けられてるって分かってても、やっぱり好きだよ…
「じゃ、そろそろ行こうぜ。」
と、逢沢が切り出して、あたし達は、屋台をまわる。
最初は、楽しくまわってたんだけど…
途中、逢沢と転校生がケンカしだして。
射撃で勝負だ~とか言って、憐を取り合った。
勝ったのは、逢沢。
転校生には悪いけど、あたし、逢沢の応援してた。
ゴメンね、転校生。

