「へぇ~そんなことが」


少女の第一声だった。


そしてこう続けた。


「あたし今までコンクールとかに出たことないからさ、イマイチステージでの緊張とかわかんないんだよね?緊張したらサクでも下手っぴになるのかな?」


なんとも千歳らしい感想であった。


「緊張するに決まってるじゃないですか‼」


大輔は反論した。