八重からコンクールの話を戻すと聞いてから、大輔はコンクールへの参加を悩んでいた。 そんな中で千歳との授業があった。 大輔は悩んでいる風を装うことなく、千歳にピアノを教えていたつもりであったが、なんと千歳は気づいたのだった。 「サクなんか悩みでもあんの?」 授業が終わると、千歳にそう聞かれた大輔だった。