機械仕掛けの冒険者たち

僕はやはりどうしても納得が出来なかった。

完全であれ不完全であれ、運命のパラメータを調節されているならば、僕らのアイデンティティーは一体どうなってしまうんだ。

当然ながら僕らには頭脳があり感情もある。あらゆる場面で僕らは考え、悩み、行動し、その結果に一喜一憂して過ごしている。人生の分岐点で選択をし、ジャンクションを切り替えるのはやはり僕らだ。しかしそのすべてが僕らの知らないところで『微調整』され、管理されているのだろうか。

僕らはロボットではない。

僕らは限りある時の流れの1フレーム毎にその世界を認識し、発見している。その瞬間瞬間を自発的に生きているんだ。