_________すごい


ソラがあおい

雲ひとつない

青いそら

その空に僕は



吸い込まれた








朝、目を覚ませば、いつもと変わらぬ僕の部屋。

男子中学生の部屋にしては、片付いた部屋だと思う。

カーテンの隙間から覗く太陽が、すごく眩しかった。

夏の朝の目覚めは良い。

冬みたいに布団からしぶしぶ出ることもなく、あっさり起きれる。

もともと僕は、朝は強い方だったから。


僕は、制服に着替えると、部屋のドアをゆっくりと開けた。


「やっぱりか・・・」


思わず声が出た。

毎日、僕の部屋の前に、一輪の花と手紙が置かれている。

僕のことが好きなストーカーならまだいい。

だが、違う。

手紙の内容で、すぐ分かる。



『森 春樹様

 8月24日、あなたを迎えにいきます。

 1993年06月18日 崎本愁吾』


全く意味が分からない。

それに1993年って、僕が産まれた年じゃないか。

今は、2008年の06月18日なのに。

毎日、1993年の今日の日にちを書いた手紙と、一輪の花が置かれている。