悪女〜ある愛のカタチ〜

強く 強く抱き締めて 髪を撫でてくれた


そっと重ねた唇から


切なさが…伝わる…



こんなにも愛し合えるのに


切ない



彼の身体の汗を拭うように ゆっくりと唇を這わせていく




…好き


…切ない



彼の唇を指でなぞる


『あれ…一緒に行こうか…』


テレビに移るクラシックコンサートの宣伝



どうしたの


急に…



部屋を出る時も…彼は何時もと違った



凄く楽しそうに…