妄想彼氏

「何話してたの?」

「ん〜?秘密ぅ」

「白状しなさ〜い!」

「なんだ白状って!」

私は水季の頬を引っ張った。水季も私の頬を引っ張る。

それから道端で引っ張り合いをしてから頬が痛くなってきたので二人とも止めた。

「…いひゃぃ」

私は両手で頬を押さえた。

すると水季は自分の手を私の手に重ね、

「先にやった利緒が悪いんだからな」

といい微笑んで私の頭を撫でた。

「やっぱ可愛いな、利緒って」

だんだん赤くなる私の顔。あぁもう、狡いんだから。

そんな顔で見てこないでよ。

今の私が言える事は、自分の気持ちが少しずつ水季に傾いている事。

水季は、どう思ってるのかな。