妄想彼氏

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その日の夜、弥生と藤坂君は私の家に泊まりにきた。

5才児のように目をキラキラさせた弥生に対して、冷静な藤坂君。

(このコンビでよくやってこれたな)

この時、私は改めてそう思った。

「利緒の手料理美味しいんだよね〜」

「そんなことないよ」

弥生は私に抱き着いてきた。

こんな弥生が可愛いと思ってしまう私。

「利緒」

すると急に後ろから私の名前を呼ぶ声がしたので私は振り向いた。

「今…なんて?」

声の招待は藤坂君だった。

「利緒って言った」

私の顔は今真っ赤だと思う。

こんなイケメンに呼び捨てで呼ばれたら誰でもドキドキするよね…。

私もその一人って事?

最近の私って変だよね…。

男の子にドキドキした事なんてなかったのに…。

「……ご飯つくろ」