妄想彼氏

彼女を相手にしたら駄目だ。

そう思うのに、なのに、どうしても気にしてしまう。

彼女の考える事は時に犯罪という方向に行く事がある。

だから余計に、弥生達が心配になって、マイナスな事を考えてしまう。

もし弥生達に何かあったら私は…。

いつも彼女に心をコントールされていて。

全て彼女の思うツボで。

たまらなく悔しかった。

「…っ!」

「…弥生、今日私ん家泊まる?」

「え、いいの?」

「うん」

なんだか今は、弥生を一人にしたらいけない気がする。

弥生は私が守る。
絶対守るから…。

「…藤坂君はどうする?」

「え‥俺もいいの?」

私は最高の笑顔で頷いた。

なるべくこの二人と一緒にいないと、私が守らないと。