妄想彼氏

「…利緒ちゃん、今日の放課後遊べる?」

「い…」

「ごめんね、前田は今日俺らと遊ぶの」

私はその声に反応し、振り向いた。

そこには、藤坂君と弥生がいた。

「友達いたんだぁ?」

綾音のわざとらしい言葉。

その綾音の笑みが私を余計に苛立たせた。

「はい、親友です」

弥生は私の隣にきて笑顔で綾音に言った。

「そっかぁ、じゃバイバイ」

綾音は私の近くにきて小声で囁いた。

『その親友、めちゃくちゃにしてあげる』