なんかもう蓮と話すの疲れた。
チャラ男とは住む世界が違うらしくて、どうも言ってる意味が理解できない。
てか、理解しようとしたところだけでも褒めてほしい。
「帰ってもいい?今日いろいろあったから疲れたんだけど……」
「そのいろいろから俺は助けてやったんだけど」
「うっ…」
バイクの鍵を鍵穴に差し込もうとした手が、蓮の言葉で思わず止まった。
それ言われたら何も言い返せない。
「つーか何が理解できねぇんだよ?」
「何がって……、だって何であたしなの?」
“女の子”から遠い位置にいるあたし。
昔から性格は男っぽいって言われるし、誰からも女の子扱いされたことがない。
小学校までは男子とばっか遊んでたから、そこで男らしい性格に磨きがかかったんだろう。
小学校中学年くらいに女友達が出来た頃には、もう完全にサバサバしてた。
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