それから金髪のナンパはしばらく続いて、他にお客さんが来なかったから良かったけど、来てたら本当に邪魔だった。
けど、今思うと逆に他にお客さんが来てくれた方が金髪も諦めてくれたのかもしれない。
仲間のヤンキーたちもかなりのしつこさだったけど、この金髪もかなりのしつこさを持ってる。
金髪だけになってくれて安心したのに………逆効果だったようだ。
そして―――……、
なぜかしばらく続いたナンパは、あっさりと仲間のヤンキー1人の一言で終わりを迎えた。
ヤンキー1人は、コンビニの入り口から焦った顔で入ってきて。
「先輩たちが駅に今すぐ来いっつってんから、もうそろそろ行くぞ」
それだけ言ってドアを閉めた。
するとその一言だけで金髪は、コンビニ袋を手に持って、お金を払いお釣りもちゃんと受けとると、
さっきまでのナンパは何だったのかと思うほど早く、コンビニから出ていった。
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