ざっと見てヤンキーたちは6人。
あたしはレジが1人だと無理だって判断して、あたしもレジに向かった。
レジのところに行くと、大学2年生の人が慌てながらあたしの方に駆け寄ってきた。
「澪ちゃんどうしようっ。あたしあぁいう系の人たち苦手なんだよー」
「大丈夫ですよ。何か危害加えるわけじゃないんですし」
「そうだけどさぁ…。どうもあの威圧感?がダメなんだよね。だって近くだったらもっと威圧感増すじゃない?」
今までにないってくらい小さい声でしゃべるから、本当にヤンキーが苦手なんだなって十分伝わった。
もう、ここはしょうがない。
「じゃあ、いいですよ」
「え?」
「裏にいてください、あたし1人でレジ担当しますから。いなくなったら呼びに行くんで」
「え、いいの?」
「どうせ仲間で会計は一緒だろうし。あたしヤンキーには慣れてるんで、任せてください」
あたしが自信満々にそう言うと、『ありがとう。このあとなんか奢るから許してねっ』と謝って、裏の休憩室へと行った。
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