お母さんはキッチンへと戻り、そのあと結局あたしと朔の2人は朝ご飯を大人しく食べた。
途中お父さんとお姉ちゃんが起きてきた。
お父さんは家の隣にあるいろいろな材料が置かれてる倉庫が仕事場みたいなもので、
だから遅くに家を出ても仕事には間に合うから、いつもあたしたちより起きるのは遅い。
お姉ちゃんはあたしたちと同じで夏休みだから、逆にこんな時間に起きてきたのが珍しい。
お母さんはみんなの朝ご飯の支度が終わると椅子についた。
久しぶりに家族全員でこうやって集まったから…………なんか凄く新鮮に感じる。
家族全員でご飯を食べるなんて、滅多にないし。
……だからといって、この滅多にない時間にもう少し浸っていたい気もしたけど、
バイトがあるからその時間に浸ることが出来ず、支度を始めた。
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