何の話してんの?って……

え?



あたしの頭の中は混乱。



それなのに蓮は続ける。




「わりぃ。さっきから触ったとかわざととか、よく分かんねぇんだけど……」


「え、だって、触ったじゃん…」


「何を?俺が?」


「そうだよ!完全にあたしの胸鷲掴みにしたじゃん!」


「……え、」




やばっ――…。

つい、大声で言っちゃったじゃん!



ていうか、何であたしがこんな恥ずかしいこと言わなきゃなんないのさ!



しかも、蓮はなぜか笑いを堪えようと頑張ってるようにも見える。




「ごめん。正直に言っていい?」


「な、なに?」


「全然気づかなかった」




……うん。

そう来るとは思ってた。


この後に言う言葉もだいたい想像がつく。



だってあたしは今イライラと悔しくて泣きたい感情が混ざってる状態なんだから。



そもそもこう言いたいんでしょ?




「ペチャパイ過ぎて、気づかなかったって?」




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