やりたいことだってたくさんある。
今はまだ髪の毛ショートだから、女の子らしく伸ばしてロングにしたかった。
それよりなにより、まだ高校生になったばかりでＪＫライフを楽しんでないのに……！！！
すると、ドスッ……と音がした。
怖くて思わず目を瞑っていたあたしには、いったい何が起こったのか分からなかった。
でも、１つだけ分かることがある。
痛みを感じない。
それに、膝は床についてるのに上半身はどこにもついてない。
それって……もしかして……。
「あっ…ぶねぇ…」
なぜか蓮の声があたしの後頭部らへんから聞こえてきて………
あたしは、自分が今どんな状態でいるのかを、その後すぐに悟った。
「ぎゃーっ！！！」
「ちょ、待っ…」
「さいってー！」
気づくとあたしは蓮に後ろから抱き抱えられる形で助けられたみたいで、
けど案の定、蓮の手は…………あたしの胸をがっしりと鷲（わし）掴みしていた。
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