初めての旅行から月日は流れ―――……
高校1年生も、あと約1ヶ月ほどで終わろうとしていた。
たまり場は少し変わり、新しく諒の彼女もよく来るようになった。
最初は緊張していて全然馴染めそうになかったけど、あたしと晶乃が押した甲斐があって、今では諒の彼女と仲良くなった。
大雅はと言うと、彼女がいないから女の子と遊んでばっかで、たまり場にあまり来なくなったり。
かと思えば、また毎日のようにたまり場に来たりして、結局はたまり場が好きなようだった。
話せば言い合いになって、大雅といると体力が消耗されることに気がついたあたしは、
蓮に助けを求めて、大雅に蓮から渇をいれてもらった。
「ってぇ!ビンタした?今ビンタしたよな?」
「澪ちゃんに口答えすんな」
「いや口答えしたのは澪だからな?!つーかビンタはなしだろ!蓮が出てくんなよ!」
「あー…うぜ」
「うぜぇっつった?!今うぜぇっつった?!」
相変わらず大雅は誰と話してても、うざかった。
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