「心配しなくても、あたしどっかにいったりしないし」


「まぁ、俺も澪じゃなきゃ無理っぽいしな」


「え!」


「素直じゃなくて、めんどくさくて、大雑把で男っぽくて、でも女らしいとこあって可愛い」


「……っ」




……なにこの褒め攻めは。



思わず……顔が火照るのが分かる。




「澪の可愛い部分は誰にも教えたくねぇ」


「……なっ」




なんですと?!



神埼澪、キュン死にしそうです。




「独占欲って無関係だと思ってたんだけどさ」


「……うん」


「今は独占欲の塊。マジで澪の可愛さは知られたくねぇ」




あぁ神様。

あたしはもうこのまま死んでしまってもいいかもしれません。



この男はどうやらあたしをキュン死にさせたいようです。




………それからというもの………



あたしは蓮にさんざん好き放題され、翌日は腰が痛くなるほどだった。




初めての旅行は波乱もあったけど、あたしと蓮が1つ成長できた旅行でもあった。




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