けど、この際ブラジャーは無視しよう。
いっそのこと押し倒されてることも忘れよう。
じゃなきゃ真面目な話をできそうにない。
蓮の澄んだ目が、真っ直ぐあたしを見つめている。
「ずっと一緒とか正直重いし、先のことなんか分かんねぇけど、」
「……」
「どこかで安心したい自分もいる」
「……」
「今まで自分勝手にやってきた分、澪と別れんのが怖ぇ」
あまりにも蓮が真剣だから。
あたしも真剣に聞かなきゃって自然とそう感じた。
蓮は今こうしてあたしだけを見てくれていること。
それは蓮があたしを信じてくれているからで。
親の愛情を知らないがために、安心を求めるのは当たり前のことだと思う。
.



