そのいたずらが、蓮に火を点けちゃったみたいで――…
「ちょっ…!」
蓮に手首を引っ張られ、あたしはあっさり布団へダイブ。
すると、仰向けのあたしの上に蓮が馬乗りの状態になった。
一瞬で………立場が逆転。
「マッサージしてって言ったんだけど」
「マッサージした……じゃん」
「脇腹マッサージするやつなんかいなくね?」
「そうかなぁ?いると思うよ。うん。絶対いる!マッサージ続けよう!だから寝て!」
………バカなあたしのごまかし作戦が通用するはずもなく。
いきなり………浴衣の紐(ひも)をほどきだした蓮。
「……何やってんの?」
あたしの言葉も無視して、あっという間に紐はほどかれた。
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