ぞっこん☆BABY〜チャラ男のアイツ〜





お姉さん2人は口をポカーンと開けたままで………それ以上反論することはなかった。



蓮はというと、それまで楽しげに話してたくせにお姉さんを無視して、


目の前にいたあたしの腕を引っ張って歩き出した。



……着いた先には、卓球台。




「勝負すんだろ?」




蓮はそう言ってラケットとピンポン玉を渡してきた。



いやいやいやいや。



普通に考えてこの流れおかしいでしょう!


あたしさっきまで放置されてたんだけど?


虚しくて情けなくて心折れそうだったんだけど?



――…なのに、この男は何事もなかったかのように接してきやがって。



あたしの気持ちなんか何も分かってない。




「お姉さんはいいの?」




ムカついたから嫌みを込めて、そう口にした。




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