タオルを蓮のおでこに置くと、険しい表情が和らいだ。
少しは苦しいのがなくなったみたいでよかった。
ホッとして蓮の顔を見てたら………口の端が切れてるのを見つけた。
それが痛々しくて、あたしは絆創膏を持ってきて切れてる部分に貼った。
「慣れてんな」
「そう?まぁ、だてに朔の片割れやってないしね」
「だよな。あいつ中学ん時しょっちゅう怪我して帰ってきてるイメージ」
「何で分かんの?マジでそうだったんだけど。だから、いっつもあたしが手当てしてあげてたし」
「意外に優しいな」
「そうだよ優しいんだから――…って、意外にって何よ意外にって!」
………つい数分前までの怒りはどこに行ったのか、
あたしは蓮といつものように話しちゃってる。
もうこうなったらいいんだけどね。
痣と腫れがあって熱まで出ちゃってるけど、病院行くほどの怪我じゃなかっただけで安心した。
朔が過去にあまりにひどいケンカして帰ってきたから、大抵の怪我は見慣れちゃって驚くことはない。
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