ちょっ、待って……っ。
まず驚いたのは………蓮の体の熱さ。
尋常じゃないくらい熱い。
「もしかして熱?!」
「…何で…来た……」
「そんなの来るに決まってんじゃん!てか今はそんなこといいから!とりあえず部屋行こ!」
「あのな……」
蓮を無視して、あたしは無理矢理部屋へと連れていった。
蓮をベッドに寝かせ、あたしはまた驚きを隠せず目を見開いた。
だって――…
蓮の顔のあちこちが青紫色に腫れていたから。
「……これ……」
「あぁ、顔?やべぇよな。イケメンが台無しだろ?」
「ケンカ、したの…?」
「……」
明らかに転んだとか、そういう部類の腫れ方じゃない。
朔を見てきたから分かる。
誰かに殴られなきゃ、青紫色になってこんな腫れ方はしない。
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