冷たい風を浴びながら辿り着いた先はとある山で………既にライトアップされていた。
広い場所1面がイルミネーションになっていて、トンネルやカーテンなど様々な種類がある。
着いた瞬間テンションが上がった。
あまりにもキレイで『ヤバい!キレイ!』と、ずっと連呼していた。
うるさいあたしを蓮は隣で笑って見てて、かと思ったら、いきなりキスされた。
「ちょっ…」
「可愛いくて、つい」
「っ!褒めたって……何もでないからね?!」
「はいはい」
蓮は騒ぐ子どもをあやすようにそう言って、また人目を気にせずキスをしてきた。
あたしがなんと言おうと、この男は変わらないんだと分かった。
キスしたきゃキスするし、言いたいことは言っちゃうし。
こうなったら、蓮はそういう人間なんだと思わないと、この先頭も体もついていけない。
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