そんな大翔に対して、『泣かせねぇから安心しろ』と蓮は自信満々に宣言してみせた。
あたしはそれを聞いて、ほんとかよ!言ったな!って、心の中で叫んでた。
「澪、はっきりフって」
そう言われて最初は躊躇した。
けど………曖昧まま終わらせちゃダメだと感じて、決心した。
けじめをつけよう、と。
「大翔とは……これからも仲良い友達でいたい」
「……」
「あたし、蓮がほんとに好きで。自分でもビックリするくらい好きで」
「……」
「だから……大翔とは付き合えない」
「うん、分かった」
その後に『あー!これですっきりした。色々……ごめんな。じゃ、良いクリスマスを』と言って、
大翔はその場を去っていった。
蓮がヤキモチを妬いたかと思っていたら、まさかのあたしの蓮好き宣言に、浮かれたようで……。
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