久しぶりに晶乃と繁華街に遊びに出掛けた。
最後はよく行くファーストフード店に入った。
しばらく2人で話していると………聞き覚えある声が聞こえた。
声のする方を見ると、そこには大翔が友達といた。
大翔もあたしに気づき、近づいてきた。
「久しぶり」
「久しぶり」
告白されたあの日以来会ってなかったから、どう接すればいいか分かんなかったけど、
大翔から声をかけてくれたから助かった。
男女数人で来てるみたいで、男の友達が『こっちにいんぞー』と奥の席で言ってるのが聞こえた。
けど、大翔はその場を動こうとしなくて――…。
「あいつとは別れた?」
突然そんなことを聞いてきた。
「まだ続いてんの?あいつ信じちゃダメだって」
「ちょ!あんたもしかして澪に告った人?」
「そうだけど……」
「澪に変な入れ知恵しないでくれる?」
何て答えたらいいのか分からないあたしの代わりに、晶乃が答えてくれた。
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