ぞっこん☆BABY〜チャラ男のアイツ〜





だけど、そこでやっと救世主登場。




「とりあえず、この手退かしてくれません?」




柄にない敬語を使って、先輩の手を離してくれた。



その救世主の正体は………呼び出された原因である本人の蓮。



敬語を使ってるけど、決して目は笑ってなくて………むしろ怒りに満ち溢れている。




「え……何で蓮が……」


「そりゃあ、愛しの澪ちゃんがいる場所くらい分かるに決まってんだろ」




いやいや。

あなた超能力者じゃないでしょ。



たとえそうじゃなくても………本当はこうして助けてくれたことだけで嬉しい。



人前で“愛しの”とか言われると恥ずかしいから止めてほしいけど……。




すると、蓮がいきなりあたしの頬を撫でた。



もしかして、と思うと、やっぱり頬は赤くなってたらしい。




「澪に何した」




さっきまでの声とは明らかに違う低く冷たい声で………目の前にいる先輩を見据えた。




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