次の日の放課後、あたしは2度目の蓮の家へと行った。
最初に行った時と同じく、蓮の家には誰もいなかった。
「で、どこが分かんねぇの?」
「えーと……全部?」
本当に全部が分からないから言っただけなのに、蓮に呆れた顔をされた。
けど、蓮は結局教えてくれた。
そのやり方は変わってて……。
あたしの後ろに蓮が座って、背中と蓮の胸がピッタリ密着してる状態。
しかも、蓮が問題を見るたびにあたしの耳元に顔を近づけてくるから………ドキドキしてしょうがない。
教え方が妙に分かりやすいから、文句を言える立場じゃないんだけど。
けど、あたしは赤点をとらないために必死なのに、どうも蓮は楽しんでるような気がして。
最初からやたらと顔と体が近いし。
しかも飽きたのか、2時間が経過した頃にあたしの耳や首にふざけて息を吹きかけてくるようになった。
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