それから少しの間ベッドの上でだらだらして、さすがに服を着ようってなって、あたしは蓮の服を着た。



Tシャツとジャージの半ズボンを借りたんだけど、


蓮はそこまで大きいわけじゃないからピッタリなんじゃないかって思ってた。



実際着てみると、そこは蓮が男なんだって実感させられたくらい、ブカブカだった。



それからは、起きたのがお昼だったこともあり、朝ご飯ではなくお昼ご飯を作ることにした。



でも、あたしは料理っていう料理をしたことがなくて、蓮が料理してるのを見てるようなもんだった。



蓮が慣れた手つきで料理をするからビックリした。




「いつも自分でご飯作んの?」


「まぁ最近はしねぇけどな。ほとんど澪ん家にいるし」


「じゃあ、あとは全部自分?」


「まぁ。ご飯作ってくれる人がいねぇから自分でやるしかねぇっつうだけだけどな」




『じゃなきゃ飢え死にじゃん。つーか飢え死にとかしたくねぇし』と、蓮は笑った。




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