ぞっこん☆BABY〜チャラ男のアイツ〜





あたしの返事も聞かずに蓮は抱きしめた。



もうさっきまでの冷たいだけの蓮はいなくて、いつもみたいに温かかった。



だから、その気持ちに答えるように――…あたしも蓮の首へ腕を回して抱きしめ返した。




「これからは、あんま妬かせんなよ?」


「う、うん。てか、あたしのせい?!」


「そうだろ。澪が変に隙見せるからいけねぇんだよ」


「う……」




妬いてくれるのは嬉しい。


だって、あたしのことを好きだからこそ………妬いてくれてるってことでしょ?



それが嬉しくないわけがない。




「続き、いい?」




突然の蓮の言葉に一瞬目が点になったけど、すぐにその言葉の意味を理解できた。



つまり……さっきの続きをしたいってことで。



あたしは迷うことなく………ゆっくりと頷いた。




「ヤバいかも」


「ヤバいって?」


「今夜は寝かせないから」


「……へ……?」




蓮のその言葉の通り、本当にその夜は寝かせてもらえなかった。




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