次にあたしの首に顔を埋めて責めてきた。
「んっ…」
それだけで嫌なはずなのに甘い声が洩れてしまうのは……相手が蓮だから。
もう抵抗はしないと思ったのか、頭上で掴まれていたあたしの手は解放された。
けど、本当に抵抗する気はなくなっていた。
というか、抵抗する気力がなくなっていた。
それをいいことに蓮は服の中に手を入れてきて、あたしの胸へと触れた。
このまま……最後までするつもりなのかな……。
こんな気持ちのまま?
モヤモヤしたまま?
蓮が何を考えてるのか分かんないのに?
そんなの………やだ。
蓮の手が胸へ触れてるけど………何も感じない。
………むしろ……涙が出てきた。
あたしは蓮だけが好きなのに。
わざわざ言葉で言わなくても蓮なら分かってくれると思ってた。
なのに一切あたしの話を聞こうとはしてくれないし。
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