ぞっこん☆BABY〜チャラ男のアイツ〜





「あたしも大翔のこと押し返そうとしたけど、」


「本気でやってねぇからじゃねぇの」


「ち、違うし!本気で押し返したけどビクともしなくて、」


「ふーん」




話を聞いてほしいのに、蓮には何を言っても言い訳にしか聞こえないらしい。



冷たい返事しか返ってこない。



……と思ったら、


蓮が……一瞬ニヤッと口角を上げた。




「じゃあ、今は本気で嫌がってねぇってこと?」


「え?」




あっさりと蓮は手を振りほどき、その手をあたしの頭上に持ってくると、反対の手で掴んで固定した。



ヤバい――…と思った時にはもう遅くて、



反対の手も一緒に掴まれ固定された。



見事にあたしは身動きがとれなくなった。




「本気で嫌なら本気で拒むんだろ?全然力入ってねぇじゃん」


「…っ」


「俺に何されてもいいんだ?」


「そうじゃな………んっ」




反論する暇を蓮は与えてくれない。



突然重なった唇。



いつもの優しいキスとは違って、荒くて激しくて………何度も角度を変えられた。




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