ぞっこん☆BABY〜チャラ男のアイツ〜





大翔ただ目の前にいる蓮を真っ直ぐ見ていた。



一方、蓮も大翔を睨んでいて、真ん中に挟まれてるあたしは2人の眼中にないようだった。




最悪なところを……見られた。


誤解したかもしれない。



今さら、大翔を押し返さなかった自分に後悔した。



突然、あたしは蓮に腕を引き寄せられて――…目でバイクに“乗れ”と言われた。



大人しく蓮に渡されたヘルメットを被り、後ろに乗った。



大翔は何かを言うわけでもなく、ずっと黙っていた。






走り出してから、信号で止まっても蓮は終止無言だった。



あたしから何を言えばいいのかも分かんなくて、あたしも何も話さなかった。




あたしは、このままあたしの家に行くもんだと思ってた。



だけど、着いた先はまさかの知らない家。




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