「晶乃ちゃん可愛いから、狙ってたんだけど」
「えー、絶対嘘だー。だってさっきなんか澪ばっかに話しかけてたじゃん」
晶乃のその言葉に、部屋にいる全員があたしに視線を移した。
えっ、ちょ、あたし?!
何でここであたしの名前出すのよ、晶乃のバカ!
「それマジで?蓮って女なら誰でもアリだと思ってたけど、澪もアリなのかよ?」
晶乃が変なこと言うから、この非常識野郎の大雅が余計なことを言い出すじゃん!
ていうか、“澪も”ってどういうことよ?
「何で?澪ちゃん可愛くね?めちゃくちゃタイプなんだけど」
「なっ…」
「マジで止めろって蓮。澪だけは止めた方がいい。コイツ中身男だから。むしろ男より男らしいから」
「はぁ?」
「ほらな!今の“はぁ?”聞いただろ?性格だってクソわりぃから!」
大雅だけには言われたくないし!
確かにあたしは女の子らしいなんて言えないけど!
性格クソ悪くないから!
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