「1年の時の面子で集まり?珍しくね?」


「うん。あたしも思った」




朔に集まりのことを言うと、同じことを思ったみたいで。



そりゃそうだ。



だって、確かに1年の時は楽しかったけど、クラス替えしてから遊んだりするほど仲が良いわけじゃなかった。



それなのに、こんな時期になって集まるなんて……。



正直、不思議な感じ。




「つーか1年の時のじゃあ、大翔もいんじゃねぇの?」


「いるも何も、大翔から誘われた」


「は?お前大翔と気まずかったんじゃねぇのかよ」


「そうだけど……なんかいつの間にか普通になってたっぽい」




朔は『何だそりゃ』と呆れたようにタバコに火をつけた。



蓮にも同じことを言うと、一瞬眉間にシワを寄せたあと『終わったら迎え行く』と言われただけだった。





………それからすぐ、土曜日になった。



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