ぞっこん☆BABY〜チャラ男のアイツ〜





それを聞いて顔が赤くなるあたしに、『だってよー?』とニヤニヤした視線を送ってくる大翔。




「お前マジで普段は可愛げねぇもんな」


「余計なお世話」


「ほら、そういうとこ。女の子は女の子らしくしなきゃダメなのになぁ」


「だから余計なお世話っ」




上から目線の大翔が『ふーん?』と納得してない表情をする。




「れ……んが、可愛いって言ってくれるから、それでいいの」




あたしは勇気を振り絞った。



そしたら、蓮が『え?誘ってんの?』と調子に乗り出した。




「そうじゃないってば。てか、逆にどうしたらそうなんのよ」


「いや今のは明らか誘ってんだろ。なに?欲求不満?」


「ばっ、ばっかじゃないの?」




そんなバカらしいやり取りを見て、大翔は急に笑いだした。



『目の前でイチャつくのはダメっしょー』と。




「まぁ確かに澪って、顔はまぁまぁだしな」


「は?」




しかも、いきなり何の話?



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